11月16日
BDSバイクセンサー秋の祭典
開催場所:千葉県 BDS柏の杜会場
パラモトライダー:4名
SSPスタッフ:約31名
天候:晴れのち曇り
一般社団法人SSPは、Side Stand Project(SSP)パラモトライダー体験走行会をBDSのバイクオークション会場である「柏の杜」で開催いたしました。柏の杜では恒例イベントとなっている「BDSバイクセンサー秋の祭典2024」内での併催ということで、ある意味広く公開しながらの体験走行会となりました。
パラモトライダー体験走行会未開催の夏の期間を挟んで実に7か月ぶりの開催となったこの日は、朝から好天に恵まれました。冷え込みもそれほどきつくもなく、午後は曇天になっていきましたが、過ごしやすい一日となりました。
今回は、台風のためにキャンセルとなった5月の体験走行会参加予定者を中心に脊椎損傷1名、半身麻痺2名、視覚障がい1名という4名(うち2名が初参加)のパラモトライダーが参加。ボランティアスタッフも新しく参加するメンバーもいて、それぞれがしっかりコミュニケーションを取りながら確認を取りながらの走行が行われました。
今回は「BDSバイクセンサー秋の祭典2024」の会場での体験走行会ということで、このイベントの一般来場者が足を止め、SSPのこの活動を実際に目にする機会となりました。また、今回はSSPをサポートして頂いているSDG様提供のカワサキninja 1000SXに、バイクのカスタムを行っているTRIJYA(トライジャ)のサポートで自動・電動補助輪を装着した車両も持ち込んでおり、一般来場者からは、車両の説明を求められたり、さらに、この体験走行会にどうしたら参加できるのか? というような質問なども受けることとなりました。
これからもこの活動をさらに広げていけるよう、オートバイでつながる輪を大切に進めてまいります。
今回は週末の開催ということでボランティアスタッフも若干少なめでしたが、新たなボランティア参加もあって、和気あいあいで開催できました。
明見さんは、昨年の3度目の走行となりました。「まだ課題はありますけど今日も楽しく走行ができました。これまでは(バイクの乗ることを)思い出すという感覚がありましたが、今回はもっと普通にバイクの乗れる感覚がありました。来年の公道デビュー(「やるぜ!箱根ターンパイク」での一般公道での走行)を目指してさらにリハビリを頑張っていこうと思いを新たにしました」と話してくれました。
視覚障がいを持つ小泉さんは「曲がることがうまくできませんでした。アウトリガーがあるので車体がうまく傾けられなかったこともありますが、まずはもっとバイクに慣れたいですね。この感覚を忘れないうちに早く次の走行をしたいです」と走行後に話してくれました。
脳性麻痺のため今回人生初めてのバイク乗車となった寺田さんは「自分とは完全に無縁だった世界が突然やってきてとっても楽しめました。スタッフの“イケオジ”の皆さんから元気ももらえましたし、この走行会の雰囲気もとてもよかったです」とコメントしてくれました。
今回初参加の吉富さんは18歳の時にバイク事故で脊椎損傷となってしまっています。自動車事故対策機構「ナスバ」の会報でこの活動を知り参加することを決めました。「昔のようにバイクに乗りたい」と自身の試乗時間までバランス感覚を確認するSSPオリジナルの手押し自転車に乗車をしてなんども練習をしていました。
「BDSバイクセンサー秋の祭典2024」にやってきた一般来場者にもSSPのこの活動を実際に見ていただく機会となり、多くの見学者の前で実際に体験走行を行うこととなりました。