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活動報告

3月12日
平塚競輪場

開催場所:平塚競輪場
パラモトライダー:4名
SSPスタッフ:約55名
天候:雨

 一般社団法人SSPは、2024年初回となる、Side Stand Project(SSP)パラモトライダー体験走行会を神奈川県平塚市にある平塚競輪場(ABEMA湘南バンク)で開催いたしました。今回初めての開催となったABEMA湘南バンクでの体験走行会ですが、残念ながら雨の開催となり、当初予定していた「バス乗り場」から「大テント下ステージ」に場所を変更して体験走行を行いました。


 全国的に降雨の一日となったこの日、湘南地方も朝からの冷たい雨で参加者からも開催の有無の問い合わせが多数ありましたが、今回の会場にはテントの大屋根があるスペースがあることから、風雨をしのぐことができ、そしてバイクの走行を行うことができるスペースがあるということで、無事に開催をすることができました。

今年最初の走行会には、脊椎損傷の2名に、視覚障がいを持つ1名と左上肢麻痺の1名という4名のパラモトライダーが参加し、大勢のSSPボランティア初参加のメンバーを迎え入れての体験走行会でしたが、平塚競輪所属選手3名もボランティアスタッフとして参加をしていただき、さらに平塚市の障がい福祉事業所で製造されたパンの出張販売も行われるなど、今回のパラモトライダー体験走行会を盛り上げていただきました。

 これからもこの活動をさらに広げていけるよう、オートバイでつながる輪を大切に進めてまいります。


時折、指示出しの声がかき消されるほどの激しい雨に見舞われましたが、
大テント下ステージ前のスペースで無事に走行ができました。また、隣接する
「なぎさラウンジ」を休憩スペースとしてお借りすることができ、
実に快適に一日を過ごすことができました。


昨年の6月以来2度目の走行となりました。「リハビリを頑張ってきました。
ただ、ちょっと前に肺炎で入院していて、体調は万全とは言えませんでした。
でもそれのおかげで変に力むことなくうまくバランスをとって走行することができました」と。
「公道デビュー(「やるぜ!箱根ターンパイク」での一般公道での走行)を目指して、
これからもリハビリを頑張っていきます」と話してくれました。


今回初参加となった田添さんはバイクの事故で脊椎を損傷。今回が33年ぶりのバイクを楽しむ時間となりました。
「バイクに再び乗れたのはすごくうれしかったです。昔はバランスを取ってバイクに乗るって感覚はなかったですが、
今回はいかにうまくバランスを取って乗るかというところに注力して乗ることになって、
何か新しい経験をしているという感じですね」と新たな発見をしたようです。


板嶌さんは二十歳を過ぎてから網膜色素変性症を患い、現在は明るさがわかる程度という視覚障がいがあります。
パラモトライダー体験走行会については以前から知ってはいたのですが、
今回は近所での開催ということで初参加となりました。「フルフェイスのヘルメットをかぶること、バイクにまたがること、
タンクのひんやりした冷たさ、懐かしく思い出すことができました」とコメントしてくれました。


小山さんは肩から下の左腕が全く動かすことができない状態ですが、
今回はハンドルの右側にクラッチレバーを移植するカスタムを施した車両を用意して体験走行を行ってもらいました。
「最初はバランスがうまく取れずフラフラしていましたが、
徐々にまっすぐ走れるようになって、初回にしてはうまく乗れたのではないかと思います。
さらにステップアップしていけるよう、次回以降も参加したいと思います」
とすでに次回以降の参加を希望していました。